世田谷線「松陰神社前」駅から徒歩45秒に「タビラコ」はあります。コーヒー電鉄である世田谷線の駅にあるコーヒーショップを巡ると宣言した際に、知人が「行くなら同行したいし、オススメ紹介するよ」と教えてくれたコーヒーショップです。タビラコは、東京・虎ノ門で1949年に始まったコクテール堂のフレンチクラシックというオリジナルブレンドで、昔ながらの喫茶店で飲めるような、伝統的で甘くてほろ苦い味わいぶかいコーヒーでした。

こじんまりとしている店内ですが、柔らかい日差しが差し込むとても心地よい空間。

店舗の前には世田谷線が「ガタンゴトン」と長閑な音を立てて走ります。わたしの親戚のお家には、電車が家のすぐ横を通り過ぎているのですが、車両が通るたびに眺めていた幼い頃の記憶が蘇り、心と心のスキマで時間旅行をさせていただきました。思い出に耽るわたしを助長させるかのような店内BGMで、細海魚さんという日本のアーティストの楽曲でした。ごくわずかな音量が思考を分断させることをせず、でも、わたしの思い出とシンクロさせるような瞬間にじんわりと気持ちが暖かくなりました。

ちなみに「タビラコ」を紹介してくれたのは若干0歳の笑門(エモン)くんでした。「笑う門には福きたる」から命名されたエモンくんと会うのは今回が2度目。このWEB SITEも「Emmon good goods(エモングッドグッズ)」で、エモンくんがこの世に生を受けた瞬間から同じ呼び名である我々は繋がっています。

ヤフオクで落札したばかりのフィルムカメラ「KONICA C35 EF 38mm F2.8」で撮影した笑門くん。

最後になりますが、2月9日からはタビラコで版画の展示会が開催されるようです。作家の名前は「細見浩」さん。もしかして気付かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、前述した細海魚さんの父親です。

●細見浩版画展 『山と版画家』@タビラコ
期間:2月9日(金) – 2月14日(水)

タビラコで感じたスキマをこの作品にも感じられました。気持ちが「ふっ」と入り込むことができる細見浩さんの版画展。タイミングが合えば見にいきたい。

細見浩版画集。北海道根室地方に腰を据え四季の変化に富む道東の自然を描き続ける版画家。

 

コーヒー電鉄は「田園都市線」と「世田谷線駅」で定義しています。各駅に1つはコーヒーショップを紹介していきたいと思っているのですが、もしかしたらチェーン店しかない。という場合には控えさせていただく予定です。

📶・・・No Service
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タビラコ
東京都世田谷区世田谷4-13-20
03-3439-5353
TIME 13:00 – 20:00 *日祝 13:00 – 18:00

Tabiraco
03-3439-5353
4-13-20 Setagaya, Setagaya-ku, Tokyo

https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131709/13109069/