日本政府は、2016年に日本を訪れた外国人旅行者数は推計で前年比22%増の2403万9000人と発表。前年を上回ったのは5年連続でアジアからの訪日者が増え続け、2020年には現在のおよそ2倍にあたる「4000万人」を目標に掲げている。
老舗旅館が約100年ぶりとなる宿泊施設を新設。テーマは“お茶”。
Tokyo Hostel Guide – 020 – ホテル1899東京
Supported by RoToTo
老舗旅館「龍名館」は2018年が120年目を迎え、12月1日に約100年ぶりとなる宿泊施設を新設しました。多くの文化人に愛されてきた「旅館龍名館本店」の伝統を継承しつつ、「現代解釈としてモダンなアレンジのなされた茶屋体験」をコンセプトにしたホテルです。
人々が集い、交流する“賑わい”と都会の喧騒を離れ“静寂”を日本のお茶文化とともに提供する。それがホテル1899東京。
ホテル名にある“1899”は旅館龍名館本店が神田区南甲賀町に創業した明治32年1899の創業年数です。
モダンにアレンジされた“お茶文化”
「茶室をイメージした庵」をデザインコンセプトにモダンにお茶文化がアレンジされた4種類のデザイナーズルームが用意されています。客室タイプはダブルとツインルーム(2人1室タイプ)のみで、宿泊料金は1泊23,000円~45,000円(税込)。
客室のカーペットやインテリアは、木目と緑茶をイメージしたグリーンを基調にモダンにお茶文化をアレンジ。「スーペリアダブルB -ENGAWA-」は、ホテル1899東京のコンセプトを最も体現したダブルルームです。その名の通り「茶屋の縁側」をモチーフに、客室のベッド側半分の床全体を約40cm高くすることで、茶屋の縁側で腰をかけてくつろげるような「ゆるやかな時間」を感じられる演出です。また、洗面台がベッドルーム側のデスク横に配置されており、お茶がその場で手軽に淹れられる水回りもこの部屋の特徴でした。
1階のレストラン:デリ&バル1899東京
1階のレストラン兼デリカテッセン「デリ&バル1899東京」。お茶を使った料理やスイーツが提供されるレストランです。ランチ、カフェ、ディナーの両方で営業するほか、日本全国から取りよせたものやホテルオリジナルのものなどの物販も行っています。
2階のフロントでは日本茶を提供。
茶室をイメージしたフロントではホテルスタッフが実際に煎茶や抹茶を宿泊客に淹れてくれます。
アメニティにもうれしいお茶のエッセンス
ホテル宿泊時の楽しみとして忘れていけないアメニティにももちろんお茶のエッセンスが取り入れられています。
古来から伝承されているお茶の作法の、もてなしの心や客人との共有時間を大切にしようとする、その文化やマナーは世界に誇れる日本の文化です。
オリンピックの需要で加速していく海外からの旅行者に向けて、この国の文化を発信していくことはとても大事だと思いますが、それと同時に我々も改めて学ばないといけない。そんな気持ちにもさせてくれた今回のホテル訪問でした。知らないことが多すぎる。我々はこの文化から何を得てきたのか。何を継承してきたのか?それがどんな形となり現代に残っているのか。
きっと、2020年にはたくさんの外国人と話をする機会が増えると思いますが、その際にそれらについて話をできることはとても大切だし、もしかしたら自分自身を知ることにもつながるかもしれません。
年の暮れ。物事を考える良いきっかけになりました。
老舗旅館が約100年ぶりとなる宿泊施設を新設。テーマは“お茶”。
Tokyo Hostel Guide – 020 – ホテル1899東京
Supported by RoToTo
ACCESS:〒105-0004 東京都港区新橋6-4-1
JR、東京メトロ、都営地下鉄、ゆりかもめ「新橋駅」から徒歩9分
BOOKING
facebook
View this post on Instagram