ケビンアンセル登場

大きな体にスキンヘッド、そして西海岸発の伝説的なスケートカンパニーDogtown創設時からのクルーという肩書きを持つケビン・ロイド・アンセルに対して「超イカつそう」と勝手なイメージを抱くのは仕方がない。5月22日のRVCA POP UP STOREでのオープニングイベント、そして翌日から開催されるGreenroom Festivalでのライブペインティングのために来日。

“Hello,I’m Kevin”

東京・都立大駅近くにあるスペイン発カラースプレー塗料ブランド「Montana Colors Japan」で待機していた私の前に現れたケビン・ロイド・アンセル(以下、ケビン)。

ケビン・ロイド・アンセル。
ケビン・ロイド・アンセル。

Montana Japanに用意されたあらゆる種類のカラースプレーに満足していた様子でオーナーのスナイプ氏とも随分と長く話をしていた。

Montana Japanオーナーのスナイプ氏と盛り上がるケビンアンセル
Montana Japanオーナーのスナイプ氏と盛り上がるケビンアンセル

Greenroom Gallery SHIBUYAへ

Ron Hermanでのオープニングレセプションまでの時間を使い、向かった先はgreenroom Gallery SHIBUYA。渋谷のスクランブル交差点を経て店舗へと向かう中、RVCA Crewもそのカオスな風景を撮影。

一番張り切って写真を撮影していたのは、ハワイ・ノースショアを拠点に芸術的な波の写真を撮影するPhotographerのZack Noyle。彼もまたgreenroom Festivalに招聘されたアーティストの一人。

サーフフォトグラファーのザックノイル。ハワイで生まれのロコで海が大好きなアーティスト。人懐っこく笑顔が素敵なナイスガイだった。
サーフフォトグラファーのザックノイル。ハワイで生まれのロコで海が大好きなアーティスト。人懐っこく笑顔が素敵なナイスガイだった。

ギャラリーへ到着した一行は、店内を散策後にスタッフとの会話を楽しみながら記念写真の撮影や、店内にサインを書いたりと束の間の渋谷を満喫していた。



Live Painting at RVCA POP UP STORE(Ron Herman Sendagaya)

ライブペインティングの会場となっているRon Herman千駄ヶ谷にて、まずは写真撮影が行われた。撮影を行うのは日本が世界に誇るフォトグラファーの横山泰介氏。ライティングをサポートするのはカラーズマガジン主催のyoge氏。

今回のライブペインティングには、ドッグタウンの核心的人物ジェイ・アダムスに“デビルドッグ”と呼ばれ、2014年7月23日にその波瀾万丈な人生に幕を閉じた西岡昌典氏の追悼の意も含まれており、西岡氏に縁のある男たちによるフォトセッションとなった。


<横山泰介氏の撮影をサポートするyoge氏のinstagramより>


<横山泰介氏のinstagramより>

ライブペインティングを行うケビンアンセル
ライブペインティングを行うケビンアンセル
完成したケビンの作品。まるで西岡氏の葬る墓のようで、天へと高く伸びようとする雲に感極まる。
完成したケビンの作品。まるで西岡氏の葬る墓のようで、天へと高く伸びようとする雲に感極まる。
仕上がったケビンの作品は次の日から開催されたgreenroom Fetivalの横山泰介氏のブースで展示された。
仕上がったケビンの作品は次の日から開催されたgreenroom Fetivalの横山泰介氏のブースで展示された。


RVCA POP UP STORE Opening Party

この日のRVCAのオープニングパーティは、ケビンのライブペインティングを目の前で見ようとするハードコアな男たちをはじめ、パーティに華を咲かせた女性たちまでRon Herman店外に人が溢れかえるほどの来場者で盛り上がった。

来場者に振る舞われたビンタンビール。サーファーたちには馴染み深い、インドネシア・バリのビアブランド
来場者に振る舞われたビンタンビール。サーファーたちには馴染み深い、インドネシア・バリのビアブランド


greenroom FestivalのRVCA BOOTHに出現したあのロゴマーク

5月23日、24日と横浜の赤レンガ倉庫で開催されたgreenroom Festivalで展開されたRVCA BOOTHのテーマは“マフィア”。

ゲストとして来日したChristian Fletcher自らシェープからグラッシングまで全て行うCHRISTIAN FLETCHER SURFBOARDや、クリスチャンと盟友マイクが共にスタートしたMADHOUSE KUSTOMZのカスタムバイクの展示。

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ケビンはこの場でもライブペインティング。ケビンが描いているキャンバスには先述のカメラマン横山泰介氏が撮影した若かりし日のデビルドッグ西岡氏がプリントされている。その上にクロスを描き始めたケビン。
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そして、遂にあのロゴマークが現れる。Dogtown!!!

この作品を前にして緊張しないわけにはいかなかった。
この作品を前にして緊張しないわけにはいかなかった。

ライブペインティングを行うときの眼差し、フォトセッションの際にカメラを見つめるケビンの目はまさにアーティスト。北京科技大学にてアメリカンカルチャーの教鞭をとっていたこともあり、場面場面で関わってくる人たちへの配慮も常に忘れない振る舞いは言わずもがなジェントルマン。

透き通ったブルーの瞳をもち、ゆっくりと話をするこのアンクル・ケビンと呼ばれて親しまれていた男は穏やかで心が優しい繊細な人物だった。