神奈川県立近代美術館 葉山にて、2018年9月15日から『アルヴァ・アアルト-もうひとつの自然展』が開催。

神奈川県立近代美術館 葉山が2003年の竣工以来、生活と芸術がどうすれば調和が取れるのか?をテーマとして取り組んできているこの美術館でアアルト展は15周年に当たる重要な会期。と、水沢 勉館長は語ります。

神奈川県立近代美術館・館長 水沢 勉氏

『アルヴァ・アアルト-もうひとつの自然展』では、オリジナルの図面や、家具、照明器具、ガラス、建築模型などモダニズムを代表する「北欧の賢人」とも称されたアーティストの作品約300点を辿ります。

1920年代に入り、ル・コルビュジェやミース・ファン・デル・ローエなど同年代の建築家たちが作り出すモダニズムの精神が世界中に広まり、イタリア・ルネッサンスの初期建築に影響を受けていたアアルトもまたそれに連動し、幼い頃から体験していたであろうアール・ヌーヴォーのエッセンスもブレンディングされた有機的な作品たち。

アアルトによるアームチェアたち。

左:チェア・チャイナ図面(1929)/右:トート・テーブル図面(1929)いずれもオリジナル。
ニューヨーク万博博覧会・フィンランド館 模型(1938年頃)

館内には、実現には至らなかったような提案段階の作品たちも含め数々の模型が展示。

特設コーナー・アアルトルーム
Aalto room with Artek & Ittala

アアルトの軌跡を辿る展示とともに、実際にアアルトのデザインを体験できる特設コーナー「アアルトルーム(Aalto Room)」が設置されています。アルヴァ・アアルトの代表的なスツールやテーブル、アームチェアを実際に座り「日々の暮らしを豊かに美しく」というアアルトの想いを体感。

同時開催コレクション展・描かれた「建物」

神奈川県立近代美術館 葉山館では、日本人作家によるによる“描かれた「建物」展”を同時に開催。有数の美術コレクターである川端康成が寄贈した作品:古賀春江による「窓外の化粧」が展示されているのも大きな見どころ。

海と山に囲まれ、光に包まれている美しい美術館。この週末に、遠足気分で訪れて見てはいかがでしょうか?

アルヴァ・アアルト‐もうひとつの自然

期間:2018年9月15日(土)~11月25日(日)
会場:神奈川県立近代美術館 葉山
住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
時間:9:30~17:00 ※入館は16:30まで