http://ja.wikipedia.org/wiki/ザ・ビートルズ_(アルバム)
http://ja.wikipedia.org/wiki/ザ・ビートルズ_(アルバム)より

1968年にリリースされたビートルズのレコード『The Beatles』(通称『ホワイト・アルバム』)だけで構成されたレコード店を模した展示「We Buy White Albums」がトーキョーワンダーサイト本郷にて2015年1月24日(土)~2月22日(日)まで開催されます!

公益財団法人東京都歴史文化財団トーキョーワンダーサイト(以下、TWS)の主催による、第8回「展覧会企画公募」の中で発表された1企画で、ニューヨークを拠点とするアーティスト、ラザフォード・チャンによる企画です。ラザフォード・チャンは「We Buy White Albums」を2006年より継続的に行っており、1968年にリリースされたビートルズのレコード『ホワイト・アルバム』を世界中から集めて、2014年11月の時点でそのコレクションは1,000枚を超えているようです。

本展では、その『ホワイト・アルバム』だけで構成されたレコード店がTWS本郷の展示室に出現するというもの。アートファンにとってもビートルズファンにとっても興味深い企画ですね。

発売時には真っ白であったそれぞれのレコードジャケット(記事上部を参照)は、経年による汚れや落書きといったかつての所有者の片鱗が見え、どのレコードも同一商品でありながら、元々の所有者の手癖などが残った唯一無二のものとなり、その集合体を展示することで大量生産品が持つ個々の物語が表現されています。

We Buy White Albums by @Rutherford Chang
ラザフォード・チャン《We Buy White Albums》2013
ラザフォード・チャン《We Buy White Albums》2013
ラザフォード・チャン《We Buy White Albums》2013

チャンがホワイト・アルバム100枚の音を重ねて創作したレコード作品もあわせて展示されているとのことなのでその音も興味深いので体験してみたい。
https://soundcloud.com/rc428/side-1-x-100#t=0:00

TWSは2006年からこの「展覧会企画公募」企画を実施しており、展覧会の企画者を志す若手の支援、育成を目的とした公募プログラムで今回が8回目の企画となります。今年度は、アートと社会の交錯点に立つ視点を持ち、展覧会を様々な角度から再考して発展させうる力をもった企画を選考し、選出された国内2組、海外2組(ラザフォード・チャンを含む)の合計4企画が2期にわたって紹介されるとのこと。

▪︎展覧会概要▪︎
第8回展覧会企画公募(英語タイトル:The 8th Emerging Artists Support Program)

【第1期】2015年1月24日(土)~2月22日(日)
「We Buy White Albums」:ラザフォード・チャン(出展作家:ラザフォード・チャン)
「すもうアローン」:柴田英昭(出展作家:伊沢正名、上田順平、ミネマルヒゲ)

【第2期】2015年2月28日(土)~3月29日(日)
「エリプス」:2112(出展作家:トム・カレメン、イルス・カルボネ、イフ・ケルコフス、リアム・シンゲレイン、リサ・スピリアールト、ラフ・ヴァンデヴェンの6
名からなるアーティスト・コレクティブ)
「Find Default and Rename It–幻談-」田中沙季、三上亮(出展作家:三上亮、遠藤幹大)

会場:トーキョーワンダーサイト本郷(東京都文京区本郷2-4-16)地下鉄御茶ノ水駅、本郷三丁目駅、JR御茶ノ水駅、水道橋駅より徒歩7分
時間:11:00~19:00(最終入場は30分前まで)
休日:月曜日(祝日の場合は、翌火曜日)
料金:無料
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 トーキョーワンダーサイト
URL:http://www.tokyo-ws.org/

▪︎オープニング・トーク
各会期初日には企画者が展示について説明します。また、審査員をゲストに迎え、展示についての講評も予定しています。
【第1期】2015年1月24日(土)15:00~17:00ゲスト:毛利嘉孝(審査員/社会学者、東京藝術大学准教授)
【第2期】2015年2月28日(土)15:00~17:00ゲスト:柳幸典(審査員/現代美術家)

関連イベント:各企画別にイベントを開催予定です。詳細はTWSウェブサイトにて発表します。