2019年4月10日。雨。

この春最後の、極寒の日らしいです。

ソンナ寒い日は、暖かそうなユニット名のアルバムを聴きます。

The Firemanの1993年11月15日発表のデビュー・アルバム

The FiremanはポールマッカートニーとYouth(インダストリアルロックバンドKilling Jokeのベーシスト、世界でトップクラスのトランスレーベルDragonfly Records)による匿名コラボレーションのアルバム。

今から20年ほど前、神保町ジャニスにて「ポールマッカートニーがアンビエントテクノのアルバムを作った!」的コメントが書かれているこのアルバムを見つけた時は大興奮。

今から20年前の1999年当時は、サイケデリックトランスに夢中、どハマりだった全盛期でコラボするパートナーが、ドラゴンフライの創始者エースという驚愕の1枚でした。

雨の人。雨の音。No.059「The Fireman – Arizona Light」

2分15秒くらいから訪れる、鉄琴のようにカンカンとなり響くガムランのような音には多彩なエフェクトがかけられて、徐々にシンセサイザーによるニューエイジな音色が重ねられていゆく極彩色なアンビエントハウスです。

今が春ではなく夏ならいいのにと思うような世界観。この奥行きのある音の世界はヘッドホンでも楽しみたい。

 

1999年の当時をもう少し。

あの頃は、BPM140前後のサイケデリックトランスに夢中だったので、The Firemanのようなミドルテンポのアンビエントハウスは正直好みじゃなかったし、なのでこのアルバムの曲群には惹かれることはなかった。

時を経て2019年、味わい深いこの良質なサウンドに、今頃、惹かれています。

そういう音楽って、他にもたくさんありますよね。

今日が休日ならいいのに。